
合同会社エクスライド(高知県高知市)は、6月10日(月)、地域課題に根ざした移動販売型の青果事業「令和の行商・森尾商店」を、高知市内で本格始動した。
フードロス削減と農家の販路確保を両立
このプロジェクトは、農業・流通・地域コミュニティを巻き込んだ、“高知発の地域循環モデル”として、立ち上がったもの。
森尾商店の構想は、市場に乗らない“行き場のない野菜”に光を当て、フードロス削減と農家の販路確保を両立するモデルだ。
今回の移動販売は、その構想にのっとったもので、八百屋としてただ野菜を売るだけでなく、購買者の反応を目の前で感じ、言葉を交わし、笑顔で商品を手渡した。
TSUTAYA中万々店前(高知県高知市中万々809)での初出店では、雨天にもかかわらず多くの来場者が足を運び、販売した約400点の商品が完売。
販売したのは、地元の農家から直接仕入れた、新鮮で安心な野菜たち。その多くは、見た目やサイズが理由で市場には出回らない、いわゆる「行き場のない青果」。
今後(2025年内)は、 移動販売を月10回以上体制に拡大し、地域ファンづくりを本格化する。また、高知市内にリアル店舗を出店し、常設販売・拠点づくりなどを行う。
(坂土直隆)