
高知県室戸岬東部沖の深海(水深300m以深)で採取される室戸海洋深層水は、その豊富な栄養分や清浄性から、健康増進分野でも近年注目されている。
今回、高知県産業振興推進部地産地消・外商課/一般財団法人高知県地産外商公社は、腸内環境の改善効果が証明されたと発表した。
腸内環境を整える効果が明らかに
産学官民『ワンチーム』で取り組んだ臨床試験では、室戸海洋深層水の健康への効果としては、胃の中のピロリ菌の増殖を抑える効果や、アトピー性皮膚炎への効果がこれまでに報告されている。
さらに2017年に、高知県と高知大学、室戸市、高知海洋深層水企業クラブ、室戸市民と『ワンチーム』で取り組んだ臨床試験により、腸内環境を整える効果が明らかになった。
この臨床試験で使用した海洋深層水とは、原水ではなく、室戸海洋深層水由来飲料(硬度1,000)。
腸内環境を整える効果とは以下のとおり。
・“短鎖脂肪酸”が増える!
・“お通じ”が良くなる!
・“イソフラボン類”が増える!
また、この臨床試験の成果を活用した、深層水の健康増進効果を証明するためのさらなる研究も、各企業と大学によって進められており、今後の展開が注目されている。 (慶尾六郎)