電気興業株式会社は、高知県高知市の帯屋町筋(おびやまちすじ)商店街に、デジタルデータを活用した経営課題の解決や商店街の活性化を目的とした、AIを用いた人流データを取得するシステム(AI人流・交通分析システム)の整備を開始したと発表した。
AIカメラ5台を設置し、人流・交通データを取得するシステムを整備
帯屋町筋商店街は、高知市中心部に位置し、高知県を代表する商店街の一す。東西700mにおよぶアーケードでは、全国的にも有名な「よさこい祭り」が行われるなど、とても賑やかで人出の多い商店街だ。
そのような中、歩行者や車両などの通行量調査については、現状、年4日間、調査員を配置して人力で行われている。こうした調査データは、調査日当日の天候やイベントの有無、調査員の熟練度によりその品質が変動するため、正確なデータに基づいた企画立案やその企画の効果検証が課題となっていた。
そこで、同社は、岩手県盛岡市でのAIカメラ人流分析システムの実績をもとに、デジタル技術を活用し人流・交通データを常時把握し、より有用性の高いデータを取得するため、帯屋町筋商店街にAIカメラ5台を設置し、人流・交通データを取得するシステムの整備を提案した。
これにより、帯屋町筋商店街の新たな企画立案および効果検証、商店街全体の活性化などの効果的なマーケティングにつながることが期待される。
(坂土直隆)