
持続可能な漁業の世界的基準であるMSC漁業認証規格を満たしているとして、近海かつお一本釣り漁業国際認証取得準備協議会によるカツオ、ビンナガマグロの一本釣り漁業が、MSC漁業認証を取得した。日本でMSC認証を取得している漁業はこれで12件となる。
高知と宮崎の一本釣りのカツオとビンナガマグロが認証の対象
この協議会は、高知かつお漁業協同組合と南郷漁業協同組合に所属する18隻の近海一本釣り漁船で構成されている。
今回の認証の対象となったのは、これら18隻の漁船が漁獲する一本釣りのカツオとビンナガマグロで、2019年の漁獲量は約14,500トンだった。
MSC(海洋管理協議会)とは、将来の世代まで水産資源を残していくために、認証制度と水産エコラベルを通じて、持続可能で適切に管理された漁業の普及に努める国際非営利団体。
本部をロンドンとし1997年に設立され、現在は約20カ国に事務所をおき世界中で活動している。MSCジャパンは2007年に設立した。
MSC「海のエコラベル」の付いた水産品は世界約100カ国で49,000品目以上、日本では900品目以上が承認・登録されており、イオングループ、生協・コープ、セブン&アイグループ、西友、ライフ、マクドナルドなどで販売されている。
MSCウェブサイト:
https://www.msc.org/jp (慶尾六郎)