
総合人材サービスのパーソルホールディングス株式会社傘下で障害者雇用支援事業を手掛けるパーソルチャレンジ株式会社は4月20日(火)、高知県四万十町にて障害者重点雇用事業拠点「パーソルチャレンジ 高知四万十オフィス」開所式典を開催した。
地方での雇用創出が課題
障害者の社会進出や就業機会は増加傾向にある一方、若年層の身体障害者など特定層の障害者や、都市圏に雇用ニーズが集中する傾向がある。
都市部は、大手企業や雇用に取り組む企業数が多く、求人数や就労機会が得られやすい状況だ。
一方、地方は雇用に取り組む企業数が少ないこと、従業員規模により必要な雇用数が少ないこと、就労場所が居住地から離れているケースが多いことなどから、就労機会が得られない、または就労選択肢が限られている障害者が少なくない。
民間企業の法定雇用率は2021年3月より2.3%に引き上げられ、雇用義務対象となる企業は従業員43.5人以上に拡大されたが、半数以上の企業が法定雇用率を下回っている。
さらに、新型コロナウイルス感染拡大の影響などにより、テレワークの導入など「障害者のはたらき方の多様化」が求められている。
最大36名の雇用を目指す
パーソルチャレンジはパーソルグループの特例子会社として500名を超える障害者を雇用している。
高知県内で就労機会の少ない障害者への就業機会提供と雇用職域の拡大、および、三大都市圏以外の地域での新たな障害者雇用モデルケース創出・確立を目指し、高知県に事業進出した。
2021年4月、高知県四万十町に障害者重点雇用事業拠点「パーソルチャレンジ株式会社 高知四万十オフィス」を開設。
高知四万十オフィスでは、パーソルグループから受託したバックオフィス系の業務と、地元農家から受託した農作物出荷代行業務を行いる。設立時は6名の社員が就業し、将来はオフィス勤務と在宅勤務により、四万十町在住者をはじめ高知県内の障害者、最大36名の雇用を目指す。
4月20日(火)、高知四万十オフィスにて開所式典が行われ、高知県 井上浩之副知事、四万十町 中尾博憲町長をはじめ、高知県議会 武石利彦議員、四万十町議会 味元和義議長などが出席し、開所にあたって挨拶した。
■パーソルチャレンジ 高知四万十オフィス 概要
名称:パーソルチャレンジ株式会社 高知四万十オフィス
設立・事業開始:2021年4月
住所:〒786-0084 高知県高岡郡四万十町東川角605-4 旧丸
山小学校1階南(180.88㎡)
責任者:野原 斗夢(パーソルチャレンジ株式会社エンプロイ
メント・イノベーション本部 Career&PRO受託事業部
ゼネラルマネジャー
事業内容:(1)パーソルグループ各社から受託するバックオ
フィス業務受託
(2)地元農家から受託する農作物出荷作業代行
(主にニラ、セリなどのそぐり作業)
従業員数:設立時6名(正社員3名、契約社員3名)、最大36名
(うち農作業代行事業6名)
(慶尾六郎)