
株式会社サティス製薬は、幻の柑橘、四万十ぶしゅかんの搾汁残渣を活用し、柑橘類で初の化粧品原料「四万十ぶしゅかんヘスペリジン」を開発した。
この新規化粧品原料は、高浸透型ヘスペリジンを含有しているため、多彩なアンチエイジング効果が期待できるという。その中でも、今回は高性能な美白効果を持っていることが明らかとなった。
高知県のみで栽培される幻の柑橘『四万十ぶしゅかん』
ぶしゅかんは、香酸柑橘類(ユズ、すだちなど)の一つで、現在、商用の果樹栽培としては高知県四万十市の四万十流域(河口付近)のみで栽培されている幻の柑橘。
一般の柑橘では30年間実がなるが、病害虫に強く生命力に優れたぶしゅかんは、100年以上も実がなり続け、その長さは柑橘類で随一だという。
柑橘には、ヘスペリジンンなどの有効成分が豊富に含まれていることが知られている。そこで、有名な柑橘と四万十ぶしゅかんのフラボノイド含有量を、独自に比較した。
すると、四万十ぶしゅかんは有効成分フラバノン総量が柑橘NO.1であることが判明した。フラボノイド内のヘスペリジンが多いだけでなく、高浸透型ヘスペリジン(低分子のヘスペレチンのこと)も豊富に含んでいることがわかった。
「四万十ぶしゅかんヘスペリジン」は肌全体においてW美白効果が期待できる原料だと言えるという。 (慶尾六郎)