養護学校で経営者ら実習風景を見学
高知県内の経営者や人事担当者らに障害者雇用を理解してもらうためのセミナーが、
高知市立養護学校(同市本宮町)で開かれた。
このセミナーは障害者就職支援の一環として、体験入学「オープン・ざ・市養」と県の「障害者雇用促進セミナー」が共同開催した。
参加した経営者らはメモを取るなどして、障害者が行うパソコン実習や木工品の作業風景を真剣な表情で見学した。
障害者の雇用に期待よせる
セミナーで講演をした重度障害者の雇用事業所「
トモニー」(岡山市)の萩原義文専務は自らの経験をもとに「雇用する側は特に気を付けて、障害者の意思を引き出すことが大事」などと語った。
参加したパン屋経営、藤田真也さん(48)は「どこまでできるか、雇用者として考えた。じっくり話を聞きたい」と話していた。
県障害保健福祉課によると、県内の雇用達成率は57・3%、順位も全国21位から13位へと上昇している。
「関係機関や障害者就労支援団体の連携が進み、法定雇用率は増加傾向にある」という。