株式会社アルファドライブ高知が立ち上げた、高知の伝統技術・匠(職人)とコラボレーションした空間デザインを推進するプロジェクト「MONOTOVA(モノトバ)」より、GradationDesignとの共創ブランド「鍛冶黒-KAJIKURO-」が完成した。
黒味が美しい堅牢な左官材に仕上がる
400年の歴史を持つ土佐の伝統工芸品「土佐打刃物」は、鉄だけでなく鋼(はがね)を割り込ませて作られており、丈夫で強硬という特徴を持っている。
しかし、製造段階で発生する「研ぎ粉」は金属や砥石を含むために、再利用が難しく産業廃棄物として扱われてきた。
この「研ぎ粉」を新しい何かに生み出せないか試行錯誤する中で生まれたのが、土佐打刃物の研ぎ粉から作る、サステナブルで高品質な特殊左官材「鍛冶黒 -KAJIKURO-」。
再生材などを用いたハイエンドな空間開発を得意とする、T-PLASTER代表 水口泰基の監修により、誕生した「鍛冶黒-KAJIKURO-」は、「研ぎ粉」が持つ、重厚な質感と鉄等の金属と硬い砥石を内包する性質を活用し、黒味が美しい堅牢な左官材に仕上げることができた。
今回、四万十町役場のエントランスにて、「鍛冶黒-KAJIKURO-」で作られた刃物ボードを展示する。
【展示概要】
場所:四万十町役場(高知県高岡郡四万十町琴平町16−17)
展示時期:2025年4月下旬まで(予定)
(坂土直隆)